【LINE友だち1年で10万人!】注目のフェムテック企業「mederi(メデリ)」のデジタル戦略とは?
今回は、anybotを導入していただいているmederi株式会社様にお話を伺いました。
mederi株式会社様は生理痛やPMSなどの生理トラブルに対し有用されている低用量ピルの処方をオンライン診療で行うオンラインピル診療サービス「mederi Pill(メデリピル)」を運営しています。
また、予約から問診/回答までをLINEで完結する設計になっており、受診されてから最短翌日にはご自宅にピルがお届けされます。
anybot導入後、LINEの有効的な使い方を模索し、辿り着いた答えが「お客様の声に耳を傾けること」。
どのような活用方法で利用者を増やし、お客様に寄り添った顧客体験を実現させたのか?
今回は、ブランドディレクターの吉田様にお話を伺いました。
事業を始めたきっかけ-女性の体に関する知識を届けたい-
mederiでは、会社のビジョンとして「より女性が生きやすく、暮らしやすく、働きやすい社会に向けて」を掲げています。
一人でも多くの女性が、自分の望むタイミングでキャリアや、妊娠・出産を行っていただきたいという想いがあります。
女性の体に対する正しい知識を届けられる機会を作るためには、何ができるかを考えた結果、女性が月に1回訪れる生理に対して、トラブル改善効果があるとされている「低用量ピル」に着目し、メデリピルをスタートさせました。
日本では他国と比べ、ピルの服用率が低いのが現状です。
ピルについて正しい知識を持っていただき、一つの選択肢として考えてもらうことがサービスを展開する上での第一歩だと思っているので、それが実現できるよう、生活のインフラとして定着しているLINEを活用することにしました。
LINEを運用する上での課題は?-初期設計の重要さ-
LINE公式アカウントでは機能の制限があるので、できる機能の中で何を選択するかなどを踏まえ、初期設計することがかなり重要だと考えています。
メデリピルの場合は「予約から問診/回答、処方までの一連の流れを全てLINE内で完結」を実現することが必須条件でした。
WebやLINEを横断させてしまうと、ユーザーに混乱を招いたり、離脱箇所も増やしてしまうため、LINE上で全てが完結すること、ページ遷移数を減らし、スマートなユーザー体験を提供することが重要だと考えています。
そう考えた時に、LINEの既存機能では実現することは難しく、ビジネスコネクトツールを導入することを決めました。
フォームでの回答のリッチさや、セグメント配信、予約の管理機能など、さまざまな拡張機能を利用できるツールを探していたところ、anybotに辿り着きました。
LINEお友だち数が1年で10万人増えた理由-サービス設計と正しいマーケティング手法-
現在、サービスリリースから1年以上が経過しておりますが、事業計画よりも約1.5倍のスピード感でLINEのお友だち数が増えました。
要因としては、ピルに興味を持っている健在層に対し、正しく広告がリーチできたこと、アプリダウンロードなどと比べ、LINEの登録ハードルが低かったことがポイントだったと考えています。
その他、ハードルを下げるという意味合いではピル代初月0円、医師への診療代も0円で何度でも医師に体調相談などができるような設計にさせていただきました。
昨年、全国でテレビCMを放送させていただいた際は、Youtuber芸人のフワちゃんを起用させていただき、記憶に残るクリエイティブや音を意識したCM動画を作成しました。
その効果もあり、サービスの認知度向上に繋がりました。
そして、顧客獲得という部分でリスティングやSNSの広告などのWebマーケティング施策を適切な設計で行うことができていたので、認知から獲得まで繋げられることができたと考えています。
LINE内でどんな工夫をしているのか?-丁寧なユーザーフォロー-
1.セグメント配信による引き上げ
UIUXでフォローしきれなかった途中離脱に関しては、セグメント配信機能を使って引き上げ施策なども行なっています。
2.適切なタイミングで正しい知識をお届け
低用量ピルというお薬の特性柄、1回飲むと継続して服用される方が多いので、通常のCRM目的でのLINE活用とは考え方が少し異なるかと思いますが、ピルは飲み始めに吐き
気や頭痛などの副作用が起こりやすいお薬になるため、飲み始めの適切なタイミングに正しい知識のメッセージを送付し、ユーザーの不安を払拭することが重要だと考えています。
3.処方までの操作ハードルを下げるためのUIUX設計
ピル処方までには診療予約やお届け先情報の登録、問診回答など複数のステップが存在するため、ユーザーに行なっていただく操作をいかにスムーズにするかという観点でも、anybotを活用し日々、改良を行なっています。
具体的な活用方法としては、ミニアプリの中にステップの流れがわかるような画像を組み込みんだり、この操作にどれくらいの時間がかかるのかを具体的に明記するなど、初回の手続きハードルを下げる工夫をしております。
実際にそれらの工夫が、途中離脱の防止に繋がっています。
サービス満足度を上げるために?-ユーザーのリアルな声を聞き、スピーディーにサービスに取り入れる-
anybotのミニアプリを活用して、ユーザーアンケートを積極的にとっていますが、1問1答だと切り込んだ話ができないので、ユーザーインタビューに参加意向がある方に対し、Zoomで直接お話するユーザーヒアリングを定期的に開催しています。
コスメやファッションなら、大まかなペルソナが決まっていたりしますが、ピルに興味を持たれる方は、本当にバラバラなんです。 学生から主婦までさまざまな方がいらっしゃるので、実際にお話を聞くのはとても勉強になります。そこでいただいた意見はスピーディーにサービスに活かすようにしています。
その他、ポップアップイベントなどで実際のターゲットユーザーの方とコミュニケーションを取る機会もあるので、オンラインだけでなくオフラインのコミュニケーションも大事にしたいと考えています。
お客様に寄り添ったサービスを提供するために、インタビューやイベントで得た情報 をLINEで配信するシナリオに活かしています。
mederiセレクト!anybotのおすすめ機能
よく使わせていただいているのがセグメント配信とミニアプリになります!
1.セグメント配信
先ほど説明した通り、処方までユーザーにしていただく操作がいくつかあるので、予約を取った/取ってない、問診に回答した/してない、など細かくユーザーステータスに合わせてセグメントを切り、配信できるのが魅力です。
アクションによってタグやステータスが切れることで、分析の観点でも役立っています。
2.ミニアプリ
サービスを作る上でユーザーさんの声をきちんと聞く、それをスピーディーにサービスに反映することを大事にしているので、ミニアプリを使って診療後のアンケートや、継続ユーザーに対し、サービス満足度アンケートを適宜取らせていただいています。
アンケートフォームとしての利用以外にも、ミニアプリをWebサイトのように見せて、診療前に確認リストやピルの種類一覧などのコンテンツとしてまとめておくなど、多様な活用をしております。
今後の展望は…..?-さまざまな健康課題にアプローチできるように-
メデリピルに関しては、お客様により安心して長く使っていただきたいので、よりユーザー様に満足していただけるようなサービス体験を実現できるように開発にも注力しています。
会社単位ですと、anybotを活用したオンライン診療がスムーズにできるという事例ができたので、そちらの座組みを活用しユーザーターゲットを広げたり、年齢や性別に問わず、多くの方の健康課題にアプローチできる事業やサービスを作っていきたいなと思っています。
企業情報
会社名:mederi株式会社
所在地:〒153-0044 東京都目黒区大橋2-22-6 唐木ビル5F
代表者:坂梨 亜里咲
ウェブサイト:「https://mederi.jp/company/」
mederi公式LINE:「https://mederi.jp/company/」
ゲストプロフィール
mederi株式会社
ブランドディレクター 吉田千咲 大学卒業後、web広告代理店でLPや広告バナー、 コンテンツ制作のディレクションを経験。 2020年よりmederiに入社し、 ブランドディレクターとして従事し、 サイトや商品デザイン、 サービスのUIUX、 LINEの設計、SNSの発信など幅広い業務に関わる。 |
記事執筆:
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