Z世代マーケティングなら、"価値観"と"個"ごとにLINEでターゲティング配信

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近年、マーケティング業界で話題の中心となっているキーワード、Z世代マーケティング。
現在、世界人口の約3分の1を占めると言われているZ世代に対してのマーケティング手法です。彼らは今後、消費や労働の中心となる世代であるため、消費動向に大きく影響を与える世代として多くの関心が集まっています。

このZ世代に向けたマーケティングが、今後の小売業界やサービス業界などのBtoC企業の行く末を決めると言っても過言ではありません。
こちらの記事では、Z世代の特徴やZ世代に適したマーケティングの例をご紹介いたします。
執筆者自身、1998年生まれのZ世代なので自分自身の価値観も織り交ぜながらご紹介いたします。


目次



1. Z世代の特徴とは?

Z世代とは、そもそもどんな世代なのでしょうか?
彼らの生まれは1990年代半ば~2000年代に生まれた世代です。育った時期がリーマンショックや東日本大震災、コロナショックなど不況や不景気と重なっていたことから、社会全体の経済や雇用について若い頃から考える者が多いと言われています。
さまざまな特徴があるZ世代ですが、彼らを"消費"という観点から紐解いていきましょう。

1.1 "価値観"に共感

Z世代の消費行動で特徴的なのは、消費を通して社会を変革していく運動を牽引しているという点です。

彼らは自分のお金は社会的責任を果たす企業に使うべきだと信じて購買行動を行っているため、自分たちの価値観や思想に合致しない企業やブランドに対しては不買の姿勢を示し、合致すれば喜んでお金を投じるのです。(※1)

筆者自身も「購入は企業への投票」という感覚があります。
とあるテレビ番組の特集で、ある社長が事業内容とともに想いや使命を熱弁しているシーンを観た時、彼に対して共感しました。同時に、その企業を応援したい!という気持ちが沸き起こり、その企業のサービスの購入に至った経験があります。

1.2 "自分らしさ"を重視

また、Z世代を理解する上で欠かせないのが、“自分らしさ”を大切にする価値観です。
従来「わかりやすくインパクトのある商品や広告を、より多くの人に」という手法が王道でしたが、Z世代は、「多くの人に好かれようとする」商品や広告に抵抗感があり、"自分だけ"が共感でき、"自分"に向けられたメッセージを好むのです。

私もZ世代の一人として、"個"を重視する価値観があると自覚しています。例えば、オリジナルで名前が彫れたり、自分の好きな言葉を入れられる商品があったりすると、つい買ってしまいます。「私の」ノートという気持ちでモノ自体への思い入れが増して、より大切なモノになります。

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それではこんなZ世代に対して、どのような戦略が効果的でしょうか?


2. マスマーケティングよりニッチマーケティング

2.1 ビジョン・ミッションの可視化

Z世代は、自分のお金は社会的責任を果たす企業に使うべきと購買行動を行うため、企業はそれぞれ持っている価値観となる、「ビジョン」や「ミッション」を積極的にメディアに出していくことが重要です。

その「ビジョン」や「ミッション」を公開し、積極的に発信・ビジョンに沿って行動することで、Z世代の共感を呼ぶことができるからです。価値観や思想と企業・ブランドのビジョンが合致したとき、Z世代は企業・ブランドに消費活動を行い、ファンになってもらえる可能性が高まるからです。

2.2 Z世代には、ニッチマーケティング

Z世代に対しては、ニッチマーケティング(市場全体ではなく特定の小さな市場セグメントに焦点を当てたマーケティングのこと)が効果的です。彼らは“自分らしさ”を大切にしており、"個"に刺さるマーケティングや広告を求めているからです。世代はもちろん、趣味嗜好や価値観・ライフスタイルに合った、ニッチを狙った広告やおすすめをしましょう。

すでに多くのSNSがそのようなアルゴリズムになっています。例えば、よく視聴したりコメントしたりする動画と、似たような系統の動画がおすすめ欄に表示されることがあるのではないでしょうか?

メルマガやSNSの配信をする際にニッチマーケティングをする場合は、「セグメント配信」と呼ばれる、対象のターゲットをグループ分けしグループごとに配信内容を変更することが重要です。

ニッチマーケティングに最適なセグメント配信とは?:


3. セグメント配信に最適なのはLINE!

セグメント配信をする際、最も有効的なのはLINEの配信です。なぜなら、より興味・関心が高いグループに対してターゲットを絞った配信をすることで開封率が高くなるためです。
さらに、LINEは生活の一部となっていて利用者が多いため、アンケート情報が収集しやすいです。アンケートを収集することで、アンケートの回答ごとに回答者をセグメント分けし、各グループに異なる配信を行うセグメント配信ができます。
例えば、コスメ業界のLINEで配信例を2つ挙げてみましょう。

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Z世代がどちらを好むか、一目瞭然ですね。"個・あなた"に寄り添い、“社会的責任に貢献できる”と感じさせる配信Bです。
もちろん、配信Bを行うためには事前にアンケートや診断等で顧客情報を集めておく必要があるので、施策にかかる時間が長くなります。しかし、その分Z世代は企業への関心が高まり、ニッチなファンになってくれる可能性が高まります。

いかがでしたでしょうか?Z世代マーケティングをLINEではじめてみませんか?

※1 佐久間裕美子,2020,『Weの市民革命』朝日出版社.


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